歯科の看板の存在理由は

半年前ぐらいから歯がしみるようになり、かき氷を食べる季節になる前になんとかしなくてはと思いつつ数ヶ月がたちました。
今、お世話になっている歯医者さんとは20年を超えるお付き合いですが、改めて考えてみると、なぜこの歯科医院とご縁ができたのかよくわかりません。
少なくとも自分がはっきりした理由があって決めたのではなく、身内の者がご近所の方に訪ねて評判のよかった先生に決めたようです。

現在に至るまで、いろいろな歯医者さんのお世話になりましたが、親の代から世話になっているとか、口コミで決めてきた、というのがすべてではないでしょうか。
少なくとも看板をみて決めたことは皆無ですね。
今住んでいる地域にも多くの歯科医院があります。
地元に根付いて30年もたつ医院から、再開発に乗じてつい最近開業したばかりの医院とかいろいろです。
それほど歯科医院が多いなら、さぞかし通りに沿っていくつもの看板が掲げられているかと思いきや、実はそうでもないです。

とはいえ、実際の歯科医院の数が目につく看板の数より多いのは確か。
なぜそうなるかというと、昔と違い、商業施設のなかに取り込まれている医院も多く、そのなかには通りに看板を掲げていないところもあるからだと思います。
今は地元にどのような歯科医院があるかもインターネットですぐ調べられますものね。
ただ看板を掲げるより、顔写真の掲載されたホームページでいろいろ情報提供したり、メールでちょっとした相談事ができるなどの歯科医院の方がなじみやすく、人を引きつけるかもしれません。

歯科の看板でよくあるのは歯のマークを入れて存在を目立たせるやり方のようですが、どこもかしこも似たような看板ができると、逆に意味がないようにも思いますし、看板に書かれてある内容も完全予約制とか、時間帯が具体的に書かれてあるものもありますが、それほどバリュエーションがあるわけではないようです。
そういなかで利用者に最もアピールするのは、「年中無休」の一言かもしれません。
それだけ歯科医院にいきたくとも、時間が工面できない人が多いということでしょうね。
しかし「年中無休」を掲げるには、先生お一人では無理と思いますから、誰にでもできることではありませんよね。
そもそもこれは看板云々の問題というより、もっと実体的な問題ですね。

そういうわけで、歯科医院の看板自体は今のご時世でさほど人々から関心をもたれていないのではと私は思うのですが、地元に2件だけ他と違って人目につく看板を掲げているところがあります。
一つは、地元で最も権威あると評判の歯科医院で、朝から人が列をなして順番待ちをしていた医院です。
今は鉄筋コンクリートの異様を誇るビルになっており、△歯科と看板が掲げられているというより、門構えに名称が刻まれていると表現した方があたっているというもの。
他を圧倒する迫力です。
もう一つは女医さんが経営されている、これも地元では長い歯医者さんで看板に(おそらく女医さんの名前からとった)「サチ医院」という名称と女性のやさしい笑顔を表わすロゴマークが掲げてあるところ。
誰しも歯科にいくのは気後れするなか、この看板は思わず人目をひくと私は思います。
このロゴマークをみただけでそこに自然と足が向いてしまいそうな感じです。

その2件以外の駅の構内に掲げてある看板などはどれも人目を引くようには見えないですねぇ。
現に私がてっきり歯科医院の看板だと思っていたものが、よくみると眼科の看板であったことに昨日ようやく気がついた次第ですから。

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