結局は水戸黄門!?

子供の頃。両親が観ている水戸黄門の時間は退屈そのものでした。
お決まりのワル代官。悪巧みが明るみに出る。ワルの逆切れ。スケさんとカクさんの活躍。
「もう、いいでしょう」のお言葉。お裁き。
決まりきったストーリーの何が楽しいのかサッパリわかりませんでした。
しかも、由美かおるのなんとも中途半端な入浴シーン。
あれが大好きな大人がいるなんて、まったくもって摩訶不思議。
エッチでも何でもないのに、何が嬉しいのかと思っていました。

時は流れて、半沢直樹がブレイク。
逸早く、池井戸潤さんの原作も読んでいたので、楽しいことこの上なし。
オネエキャラが登場したり、堺雅人さんの目つきを「これ、これ!」と心待ちにしていたり。
その後も続編のストーリーは欠かさず読んでいました。
いや~、いずれのシリーズも痛快です。
サラリーマンの型にはまらず、スカッとさせてくれる半沢直樹は勤め人のヒーローそのもの。
いつも、「まだまだ読み足りない!」と思わせてくれるお話しなのでありました。

でも、ふと考えると、悪者を成敗するとわかっていて読み進める感覚。
これは正に、水戸黄門の結末を知っていながらにしてチャンネルを合わせる両親と、なんら変わりはないのでは?
隣りで「倍返し!」と熱くなってテレビを観ていた子供たちも、そう思っていたのでしょうか。
まあ、水戸黄門みたく1話簡潔ではないので、そうではなかったことを祈ります。
 ああ~、テレビでまたやらないかなあ。
「倍返しだ!」私もこのセリフ、わからずやのクライアントに言い放ってみたい。人には言えない、ささやかな願望です。

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