いつの間にか手乗りになっていたインコ

近所の人が引っ越したときに、飼っていたインコを置いていってしまいました。
理由は「子供が飽きたから」というものでした。
引越し先では今度は犬を飼うのだと嬉しそうに話していました。
「お宅ならすでに小鳥もいるから受け入れてもらいやすいかと思って」と連れてこられたときには、正直どうしようかと迷ったのです。

確かにうちにはカナリアがいますが、だからといっていきなりよそのお宅の小鳥と一緒にはできません。
失礼ながら、あまり掃除も行き届いているといえないケージの中のインコ(2羽)たち、元気そうでも何か病気を持っているかもしれないのです。
でも見ればまだ年の若そうなインコです。
「飽きた。もういらない」と放り出されるのかと思うと可哀想になって引き取ることにしました。

とりあえず、先住のカナリアのいる部屋には連れて行かずに別部屋にいてもらい、翌日さっそく病院で健康診断してもらいました。
結果は無事、「健康です。」ということでした。

ケージなども思い切って新しいものに買い替え、インコたちも心機一転してもらおうということになりました。

若いインコたち、全体的に白くてブルーのお腹のコ、オーソドックスなグリーンのコの2羽です。
とりあえず、「シロコとミドコ」という名前をつけました。
シロコはミドコにいじめられているから、という話でしたが、なかなか大胆な性格です。
2,3日は様子を見ている感じでしたが、そのうちに私の手から餌を食べる・かがんだときにたまたま届きそうな髪の毛を引っ張るなどし始めました。
ミドコのほうはシロコよりも少し年長なのでしょうか、もう少し慎重な雰囲気でした。

やがてシロコは先住のカナリアがすっかり私に慣れて好き勝手にしていることを見習い始めました。
餌の支度をしていると、オレンジなどの好物をセットしようとケージに手を入れると登ってきたりするようになったのです。
これは、と思ってケージから出してやるとやっぱりおどおどしてケージから離れません。
何かあるとあわててケージに戻ります。

でも毎日少しずつ外で遊んでやるようにすると、そのうちにケージの掃除のときなどにイソイソと遊びに出てくるようになりました。
用意したプラスチックのボールやら折り紙の鶴、ワインのコルク栓などのおもちゃでひとしきり遊びます。
私の手の上にとまって羽繕いしたり、ちょっと一休み、なんてこともするようになりました。

カナリアはケージから出てくることはありません。
私になじんでいる、といってもケージの入り口にセットしてあげた止まり木の上・ケージの上などでくつろぐ程度です。
ところがシロコはどんどん大胆になってきます。
知らないうちに私の肩の上にいて、お風呂掃除についてきてしまったこともありました。

ミドコのほうは手に乗るものの、遊んでやろうとするとまだやっぱり怖いみたいです。

シロコは年齢が若いからでしょうか、「この人は安心だ」と理解するとなじむのもずいぶんと早いものでした。
むしろ、いじめられっこと思われていたのに実はすごく大胆で冒険心旺盛な性格だったのかもしれません。

何度かペット送迎を利用して、病院に連れて行ったことはありあますが、とっても健康で元気です。

私としては、親バカなみに「このコは頭がいいから状況を学習するのも早いのよ」と自慢しているのです。

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